巨匠イングマール・ベルイマンと伝説的女優リヴ・ウルマン。
映画史に輝く2人の秘められた愛と友情の物語。
『処女の泉』『野いちご』など、その深い精神性と洞察により、「20世紀最大の巨匠」の一人と称賛されるスウェーデン人監督イングマール・ベルイマンと、彼のミューズとなった世界的大女優、リヴ・ウルマン。『仮面/ペルソナ』『叫びとささやき』『ある結婚の風景』『秋のソナタ』など、監督と女優コンビとして映画史上、燦然と輝き続ける傑作を世に送り出してきた2人。公私ともにパートナーであった2人が暮らした有名なスウェーデン・フォール島のベルイマンの自宅で行われたリヴ・ウルマンへのインタビューとベルイマンから彼女に宛てた手紙の数々から浮かび上がるのは、愛や憎しみや友情を超えたこの上なく強い2人の絆。そして映画のカットや本邦初公開のメイキング映像、オフショットからは、当時の2人の関係がベルイマンの映画にどれほどの影響を及ぼしていたかをうかがい知ることができる。
2人の出会から約半世紀。2007年にこの世を去ったベルイマンへの想いを、まるで長いラブレターを綴るように語るリヴの姿-。人と人はこれほどまで深く思いあい、繋がりあうことができるのか。監督と女優として出会い、男と女として愛し合い、最後は人間同士として尊敬と理解を深め合った2人が繰り広げる「痛いほどの絆の物語」を、2人の人生が投影された作品の数々を通して見つめた美しきドキュメント・ラブストーリーがここに誕生した。
<劇中に登場する作品>
『仮面/ペルソナ』(1966)、『狼の時刻』(1968)、『恥』(1968)、『沈黙の島』(1969)、『叫びとささやき』(1972)、『ある結婚の風景』(1973)、『秋のソナタ』(1978)、『サラバンド』(2003)
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