ホラー?NO, コメディ?NO, It’s ジョーダン・ピール
WHAT’S JORDAN PEELE ?ジョーダン・ピールとは
監督デビュー作『ゲット・アウト』(2017)でアカデミー賞を受賞し、突如実力派監督の仲間入りを果たしたコメディアン、ジョーダン・ピール。人種差別、貧富格差、あらゆる社会問題をコメディアンらしい柔軟な視点で斬り込み、説教臭くない娯楽ホラーに昇華する作風は、ホラーでもコメディでもない”ジョーダン・ピール”という一つのジャンルであると言える。本企画では、最新作『NOPE ノープ』(2022)の公開に合わせ、”ジョーダン・ピール”なジョーダン・ピール映画2本を上映。オールナイトでは、それらに加え、彼が”お気に入り”と公言している映画1本を選出。スクリーンでジョーダン・ピールを感じる、”ジョーダンびより”をお過ごしあれ。
【トークショー開催】
オンライン登壇
映画パンフは宇宙だ!(PATU):竹美さん、小島ともみさん
映画パンフレットを愛でる団体PATUのメンバー。公式ストアにて『アス』をはじめとしたの様々な”ZINE”を販売中!そのキュートでシュールなデザインのパンフレットに虜になるファンが増加中。何故数多ある映画のなかで『アス』のZINEを作られたのかなど、ちょっぴりニッチなジャンルからジョーダン・ピールを紐解いていただく。
▼ゲット・アウト
何かがおかしい
NYに住む黒人の写真家クリスは、恋人のローズの実家を訪れることに。クリスはローズの両親から異様に歓迎され、黒人であることに奇妙な羨望の目を向けられる。その後ローズの親戚のパーティに出席することになるが……。蔓延る違和感で煽る静かな恐怖、黒人への”悪意の無い差別”に着目した、ジョーダン・ピールの監督デビュー作。
2017年/アメリカ/104分/東宝東和
製作:ジェイソン・ブラム
監督・脚本:ジョーダン・ピール
出演:ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー
(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved
▼アス
”わたしたち”がやってくる
幼少期、自分と瓜二つの少女に遭遇したトラウマ体験を持つ主人公アデレード。やがて家族を持った彼女はかつて住んでいた家を訪れるが、そこに彼女の一家と瓜二つの四人家族が現れる。多彩なモチーフやロケーションで広がる世界観は見応え抜群。格差問題にもトンデモなスケールで斬り込む秀逸作。
2019年/アメリカ/116分/東宝東和
監督・脚本:ジョーダン・ピール
出演:ルピタ・ニョンゴ、ウィンストン・デューク、エリザベス・モス、ティム・ハイデッカー、シャハディー・ライト・ジョゼフ、エバン・アレックス、ヤヒヤ・アブドゥル=マティーン2世、カリ・シェルドン、ノエル・シェルドン、アンナ・ディオプ
(C)Universal Pictures
▼イット・フォローズ
”それ”はずっとずっと憑いてくる
ピールがフェイバリット・ホラーの一つにあげる本作は、『アンダー・ザ・シルバーレイク』(2018年)で知られるデヴィッド・ロバート・ミッチェルの出世作。性交によって「それ」を伝染された女子学生のジェイは、“死ぬまで憑いてくる”「それ」の恐怖に苛まれる。性をめぐる「罪」の意識をメタフォリカルに描き出した新感覚ホラー。撮影は『アス』でも優れたカメラワークを見せたマイケル・ジオラキス。
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
出演:マイカ・モンロー、キーア・ギルクリスト、ダニエル・ゾヴァット、ジェイク・ウィアリー、オリヴィア・ルッカルディ、リリー・セーペ
(c)2014 It Will Follow. Inc.
立命館大学映像学部に在籍する2回生以上が受講する「映画上映実習」。その授業の課題として学生たちが特集上映を立案し京都みなみ会館にて実践する。学生は企画立案/チラシの作成/広報活動./当日の運営までを行う。2008年より立命館大学と京都みなみ会館の共同主催により実施している。