【舞台挨拶】
11/12㊏ 19:00回上映後
登壇:祷キララさん(早川山吹役)、黒住尚生さん(山吹の彼氏/祐介役)、山﨑樹一郎監督
※招待券・ポイント鑑賞不可
太陽をみんなで一緒に見るひまわりじゃなくていい
INTRODUCTION
本作は、岡山県真庭市の山間で農業に携わりながら、地方に生きる人々に光をあてて映画製作を続ける山﨑樹一
郎監督の長編第3作。長編デビュー作『ひかりのおと』( 11 )では、故郷・岡山に戻り酪農を継ぐ若者の苦悩と葛
藤を描き、『新しき民』( 15 )では江戸時代の農民一揆を題材とし時代劇に挑戦した。『やまぶき』は、再び地元で
ロケをし初めて 16 ミリフィルムで撮影に挑んだ野心作だ。
チャンス役を演じるのは、イギリスで演劇を学び、今回初めての日本映画出演となる韓国人俳優のカン・ユンス。
山吹役は、『サマーフィルムにのって』( 21 )や 『 セイコグラム~転生したら戦時中の女学生だった件~ 』 NHK/22
など話題作への出演が相次ぐ演技派俳優・祷キララ。その傍に、川瀬陽太、和田光沙、三 浦誠己、松浦祐也、青
木崇高らの実力派俳優たちが集結し、田舎町に暮らす人々のほとばしる生を体現している。
本作は、フランスのSurvivance (シュルヴィヴァンス)との国際共同製作によって完成された。『大人のためのグ
リム童話 手をなくした少女』( 16 )でアヌシー国際アニメーション映画祭で2冠を得たセバスチャン・ローデ
ンバックがアニメーションパートを、オリヴィエ・ドゥパリが音楽を担当。また、フランソワ・トリュフォーや
モーリス・ピアラ、フィリップ・ガレルなど巨匠監督の作品を手がけた、フランス映画の伝説的な編集 マンであ
るヤン・ドゥデが編集協力をしている。
STORY
かつて韓国の乗馬競技のホープだったチャンスは、父親の会社の倒産で多額の負債を背負った。岡山
県真庭市に流れ着き、今はヴェトナム人労働者たちとともに採石場で働き、日本人の恋人とその娘と慎ましく暮らしている 。
真面目で誠実な勤務態度が認められ、正社員への道が開けたと思われた矢先、不幸な事故に見舞われてしまう。
一方で、刑事の父と二人暮らしの女子高生・山吹は、交差点でひとりサイレントスタンディングを始める。 この
小さな田舎町でも、声が小さくても、いつか誰かの人生と繋がるかもしれない。その思いは山吹の亡き母から受
け継がれたものだった。 二人とその周囲の人々の運命は、本人たちの知らぬ間に静かに交錯し始める 。
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