Jacques Rivette ジャック・リヴェット
1928年3月1日、フランス北部の都市ルーアンに生まれる。49年にパリのシネマテークでフランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、エリック・ロメールらに出会う。ロメールが主宰するシネクラブ・デュ・カルティエ・ラタン発行の機関誌「ラ・ガゼット・デュ・シネマ」に携わるものの、「カイエ・デュ・シネマ」誌の創刊に合わせ同誌は廃刊、以後「カイエ」誌にて多くの優れた映画批評を執筆。63年から3年間に渡って「カイエ」誌の編集長を務めている。映画監督としては49年に初の短編を、そして56年にはクロード・シャブロル製作で『王手飛車取り』を発表。60年に『パリはわれらのもの』で長編映画デビュー。以降、内容が反宗教的と判断され一時上映禁止となったアンナ・カリーナ主演の『修道女』(66)や12時間を超える長尺作『アウト・ワン』(71)など話題作を手がける。今回上映される『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(74)をはじめとした5作は、ヌーヴェルヴァーグの作家たちの中でも極めて個性的だったリヴェットが最も精力的に活動していた中期の作品群にあたる。その後も『地に堕ちた愛』(84)、『彼女たちの舞台』(89)など傑作を連発、中でも第44回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞した『美しき諍い女』(91)は日本でも多くの観客を集めた。2000年代に入っても創作意欲は衰えず、『恋ごころ』(01)、『ランジェ公爵夫人』(07)などで瑞々しい感性を見せるも、2016年1月29日、パリにて死去。87歳没。
『セリーヌとジュリーは舟でゆく』Céline et Julie vont en bateau
監督:ジャック・リヴェット
脚本:ジュリエット・ベルト、ドミニク・ ラブリエ、ビュル・オジェ、マリー=フランス・ピジエ、ジャック・リヴェット
台詞 : エドゥアルド・デ・グレゴリオ 撮影:ジャック・ルナール 製作:バーベット・シュローダー
1974年/フランス/カラー/193分 ©︎1974 Les Films du Losange
『デュエル』Duelle ※日本劇場初公開
監督:ジャック・リヴェット
脚本:エドゥアルド・デ・グレゴリオ、マリル・パロリーニ、ジャック・リヴェット
台詞:エドゥアルド・デ・グレゴリオ 撮影:ウィリアム・リュプチャンスキー 製作:ステファン・チャルガジエフ
出演:ジュリエット・ベルト、ビュル・オジェ、ジャン・バビレ
1976年/フランス/カラー/121分 ©︎1976 SUNSHINE / INA.Tous droits réservés.
『ノロワ』Noroît ※日本劇場初公開
監督:ジャック・リヴェット
脚本:エドゥアルド・デ・グレゴリオ、マリル・パロリーニ、ジャック・リヴェット 台詞:エドゥアルド・デ・グレゴリオ、マリル・パロリーニ 撮影: ウィリアム・リュプチャンスキー 製作:ステファン・チャルガジエフ、マーク・モーレット
出演:ベルナデット・ラフォン、ジェラルディン・チャップリン、キカ・マーカム
1976年/フランス/カラー/135分 ©︎1976 SUNSHINE / INA.Tous droits réservés.
『メリー・ゴー・ラウンド』Merry-Go-Round ※日本劇場初公開
監督:ジャック・リヴェット
脚本:エドゥアルド・デ・グレゴリオ、スザンヌ・シフマン、ジャック・リヴェット 台詞:ドゥアルド・デ・グレゴリオ 撮影:ウィリアム・リュプチャンスキー 製作:ステファン・チャルガジエフ
出演:ジョー・ダレッサンドロ、マリア・シュナイダー、ダニエル・ジェコフ、モーリス・ガレル
1981年/フランス/カラー/161分 ©︎1979 SUNSHINE / INA.Tous droits réservés.
『北の橋』Le Pont du Nord
監督:ジャック・リヴェット
脚本:ビュル・オジェ、パスカル・オジェ、シュザンヌ・シフマン、ジャック・リヴェット 台詞:ジェローム・プリウール 撮影:ウィリアム・リュプチャンスキー、カロリーヌ・シャンプティエ 製作:バーベット・シュローダー、ジャン=ピエール・マオ
出演:ビュル・オジェ、パスカル・オジェ、ピエール・クレマンティ
1981年/フランス/カラー/127分 ©1981 Les Films du losange