すべてを、この目に焼き付けた──。
シャーリーズ・セロン、グザヴィエ・ドランら、今を煌めく映画人が大絶賛
生涯忘れ得ぬ痛みと喜びを人生に刻んだ恋を辿る 追憶のラブストーリー
かつてない熱狂と陶酔の幕開けは、2019年のカンヌ国際映画祭だった。
天才監督グザヴィエ・ドランを「こんなにも繊細な作品は観たことがない」と夢中にさせた作品、それがセリーヌ・シアマ監督の最新作『燃ゆる女の肖像』だ。カンヌ国際映画祭コンペティション部門でパルム・ドールを受賞した女性の監督は、『ピアノ・レッスン』(93)のジェーン・カンピオンただ一人だったが、シアマは本作で脚本賞と、女性監督としては初となったクィア・パルム賞の2冠に輝いた。近年、エンターテイメント業界で問題視され、カンヌでも変革が叫ばれているジェンダーギャップの課題にも、鮮やかな一石を投じる結果となった。その後も、シャーリーズ・セロンが「この映画を本当に愛しています。4回観ました」とまさに愛の告白をしたり、ブリー・ラーソンが「50年後に残る映画は?」という質問に本作をあげるなど、映画人たちの心を虜にしている。さらに、ゴールデン・グローブ賞と英国アカデミー賞の外国語映画賞ノミネートをはじめ、44受賞&125ノミネートを果たすなど、世界各国の賞レースも席巻。また、海外のWEB メディア「IndieWire」の“世界の批評家304人による2019年ベストフィルム” では第5位に選出され、「Business Insider」の批評集計サイトに基づいた「史上最高の映画ベスト50」にも、『ゴッドファーザー』『市民ケーン』などの名作と、『パラサイト』『ムーンライト』などの現代の傑作と肩を並べてランキングされた。そしてアメリカでは過去公開された外国語映画の歴代トップ20入りを果たす大ヒットとなった。本物を見極める目を持つ者たちが、魂を奪われた必見の一作が、ついに日本でもベールを脱ぐ。
©︎Lilies Films.