【舞台挨拶情報】
3/18㊏ 13:50の回、上映後
ご登壇:山岡信貴監督、光島貴之さん(出演・美術家/鍼灸師)
3/19㊐ 13:50の回、上映後
ご登壇:山岡信貴監督、平芳幸浩さん(出演・京都工芸繊維大学教授)
※舞台挨拶回のみ、招待券・ポイント鑑賞不可
アートが消える時、それは人間が消える時
いま、この国のアートに何が起こっているのか?
「あいちトリエンナーレ2019」での『表現の不自由展・その後』の展示中止事件から程なくして、全世界的なパンデミックが始まった。日本全国で不要不急が叫ばれ、美術館をはじめとするアートの現場の閉鎖が相次ぐと、アートの存在意義についてさまざまな意見が飛び交い、時にはアート不要論も叫ばれるようになる。そこから日本人にとってアートとは何なのかについて考察する2部作にわたる、この映画の旅が始まった。
出演は「大地の芸術祭」総合ディレクターの北川フラム、ジャーナリストの津田大介、人工知能美学芸術研究会らのアート関係者30名以上の他、”影からの声”として美術評論家の椹木野衣が参加。印象的なナレーションは作家・パンク歌手の町田康が務めている。
アートの発生から消滅までを問いかける、絶望と希望のドキュメンタリー全2部作
Session2
46億年の孤独
壊れているのはアート? それとも人間?
アートに限界があるならそれはどこから産まれ、それをどのように超えることができるのかを探る旅。
アートセラピーにおける絵画の役割にはじまり、過激な身体改造によって回復される人間性やハチと話をしながら共同で奇妙な造形物を創りつづける蜂研究家、さらには自意識を持った人工知能が作るアートの可能性など、アートからはこぼれ落ちてしまった「いる」「いらない」を超えたものたちが作り出す未知の世界。これは失われてしまった別のアート史か?あるいはアートを破壊してしまうものなのか?
ラスコーの洞窟壁画以来、アートが本来持っていた”わかりえない他者とのコミュニケーションツール”という本質と見つめ合うことは、500万年の人間の歴史の再起動を意味することになるのかもしれない。
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