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2022年9月13日、ひとりの映画監督がこの世を去った。
『勝手にしやがれ』で世界を驚愕させて以降、“ヌーヴェル・ヴァーグ”の旗手として作品を発表するごとに注目を浴びると同時に、そんなカテゴライズをあざ笑うかのごとく観る者を挑発し、煙に巻き、固定観念に唾を吐き続けた男。
今回、彼の膨大なフィルモグラフィの中から最も充実していた1960年代と1980年代を中心に、
滅多にスクリーンでは観ることのできない全9作をセレクト。
何が革新だったのか。何が称賛されたのか。何が人々を怒らせたのか。そして彼のいない映画はどうなっていくのか。それでもゴダール=映画は生き続ける。


『小さな兵隊』Le Petit Soldat
1960年/88分/脚本:ゴダール/撮影:ラウル・クタール/音楽:モーリス・ルルー
出演:ミシェル・シュボール(ブリュノ)、アンナ・カリーナ(ヴェロニカ)、ラズロ・サボ(ラズロ)
極右のOAS(秘密軍事組織)およびこれと対立する組織FLN(アルジェリア民族解放戦線)の間で翻弄される男女のスパイを描いた長編第二作。60年に完成していたが、アルジェリア戦争を主題とし、両組織による拷問を批判的に描いたことで63年まで公開されなかったいわくつきの作品。アンア・カリーナが初めて出演したゴダール映画でもある。二人は本作完成後に結婚した。
THE LITTLE SOLDIER ©︎1962-STUDIOCANAL IMAGE
『カラビニエ』Les Carabiniers
1963年/80分/原作:ベニャミーノ・ヨッポロ/脚本:ゴダール、ジャン・グリュオー、ロベルト・ロッセリーニ/撮影:ラウル・クタール/音楽:フィリップ・アルチュイ
出演:マリノ・マゼ(ユリース)、アルベール・ジュロス(ミケランジュ)、ジュヌヴィエーヴ・ガレア(ヴェニュス)、カトリーヌ・リベイロ(クレオパトル)

© 1963 / STUDIOCANAL – TF1 DROITS AUDIOVISUELS – Tous droits réservés
『はなればなれに』Bande à part
1964年/96分/原作:ドロレス・ヒッチェンズ/脚本:ゴダール/撮影:ラウル・クタール/音楽:ミシェル・ルグラン
出演:クロード・ブラッスール(アルチュール)、アンナ・カリーナ(オディル)、サミー・フレイ(フランツ)

©︎Gaumont
『ウイークエンド』Week-end
1967年/104分/脚本:ゴダール/撮影:ラウル・クタール/音楽:アントワーヌ・デュアメル
出演:ジャン・ヤンヌ(ロラン)、ミレーユ・ダルク(コリーヌ)、ジャン゠ピエール・カルフォン(FLSOの指導者)

©︎Gaumont
『パッション』Passion
1982年/88分/脚本:ゴダール/撮影:ラウル・クタール/ヴィデオ撮影:ジャン゠ベルナール・ムヌー
出演:イザベル・ユペール(イザベル)、ミシェル・ピコリ(ミシェル)、ハンナ・シグラ(ハンナ)

©︎Gaumont
『カルメンという名の女』Prénom Carmen
1983年/85分/脚本:アンヌ゠マリー・ミエヴィル/撮影:ラウル・クタール、ジャン゠ベルナール・ムヌー
出演:マルーシュカ・デートメルス(カルメンX)、ジャック・ボナフェ(ジョゼフ)、ミリアム・ルーセル(クレール)

© 1983 STUDIOCANAL – France 2 Cinéma
『ゴダールのマリア』Je vous salue, Marie
1985年/107分/脚本:ゴダール/撮影:ジャン゠ベルナール・ムヌー/編集:アンヌ゠マリー・ミエヴィル
出演:ミリアム・ルーセル(マリー)、ティエリ・ロード(ジョゼフ)、ジュリエット・ビノシュ(ジュリエット)
※アンヌ=マリー・ミエヴィル監督の短篇『マリアの本』とゴダール監督の『こんにちは、マリア』の2部構成となります。

©︎Gaumont
『ゴダールの探偵』Détective
1985年/98分/脚本:アラン・サルド、フィリップ・セトボン、ゴダール、アンヌ゠マリー・ミエヴィル/撮影:ブリュノ・ニュイッテン、ピエール・ノヴィオン、ルイ・ビイ
出演:ジャン゠ピエール・レオ(イジドール)、ジョニー・アリディ(ジム)、ナタリー・バイ(フランソワーズ)

THE DETECTIVE ©︎1985-STUDIOCANAL IMAGE
『ゴダールの決別』Hélas pour moi
1993年/84分/脚本:ゴダール/撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
出演:ジェラール・ドパルデュー(シモン)、ロランス・マスリア(ラシェル)、ベルナール・ヴェルレー(アブラン)

ALAS FOR ME ©︎1993-STUDIOCANAL IMAGE