昨年3月21日、57歳にしてその生涯を閉じた映画監督・青山真治。
希望の象徴である“音”と全編にわたる美しい映像により観る者を圧倒し、生きる力、未来への希望を見出そうとする人々の姿を力強く描きだす傑作。
西暦2015年。世界中で正体不明の“レミング病”が蔓延していた。そのウィルスは視覚映像によって感染し確実に死に至るというもの。人々が不安に怯え絶望感に満ちる中、病気の流行を抑制するといわれる唯一の方法が発見される。それは、ミズイ(浅野忠信)とアスハラ(中原昌也)が演奏する“音”を聴くこと。そんな彼らのもとに、“レミング病”に感染してしまった孫娘ハナ(宮﨑あおい)を助けてほしいという富豪(筒井康隆)が現れ……。
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