【トークゲスト情報】※終了
★3/7㊐13:30の回上映後、
配給・水由章さんリモートトーク有!
“伝説と呼ばれた映画”
―ふたたびスクリーンへ!
1980年代、フランス。カンヌ映画祭批評家週間で衝撃を与え、世界のアートシーンに登場した『天使/L’ANGE』は、『アンダルシアの犬』の再来かつ、全く新しいアヴァンギャルド映画と絶賛された。しかしながら、この作品には、ダリ&ブニュエル、マン・レイ、コクトー、デレン、アンガーといった旧来の「アヴァンギャルド映画」「実験映画」とは、一線を画した哲学がある。どの1コマを切り出しても、完璧な絵画となり得てしまうほど美しいのだ。
その美は、まさに洗練されており、35年以上の月日を経た現在でも、生まれたてのような輝きを放っている。この執拗、と言っても大袈裟ではない、恐ろしいまでの美意識に基づいた特殊合成・特殊効果のほとんどを、ボカノウスキー自身が行ったため、完成までには5年という歳月が費やされた。音楽は、妻のミシェール・ボカノウスキーが、この映画のために弦楽四重奏を制作。
ⒸKIRA B.M.FILMS/INSTITUT,NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL 1982